ライブコマースは、ライブ配信+Eコマースのことで、リアルタイムで配信される動画で商品やサービスを紹介し、視聴者とのインタラクティブなやり取りを通じて販売を行う新しいECの形です。
2025年、日本市場においてもライブコマースは急速に成長しており、特にTikTok Shopの本格的な日本展開により、さらなる拡大が予想されています。
本記事では、2025年現在の主要ライブコマースプラットフォーム7選と、ECサイト構築プラットフォームであるShopifyとの連携方法について詳しく解説します。
TikTok Shopの詳細を知りたい!
そんな方はこちらの記事からお読みください!
ライブコマース市場の現状
2023年のNTTコム リサーチの調査によると、ライブコマースを知っている人の割合は31.9%、実際に視聴したことがある人は3.9%となっており、まだ成長の余地が大きい市場です。
しかし、TikTok Shopが2025年6月から日本でもサービスを開始したことで、市場が大きく変化しています。
ライブコマースの最大の特徴は、これまでECでは困難だったインタラクティブな接客を提供できることです。
ライブ配信者が商品の詳細を説明し、コメント欄などで視聴者からの質問を受付して、リアルタイムで回答することで、まるで店舗で接客を受けているような体験を提供できます。
今回は、日本×主要ライブコマースプラットフォーム7選をご紹介します!
ライブコマース主要プラットフォーム7選!Shopify連携についても解説
1.TikTok Shop

引用:https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/tiktok-shop-launch-japan
特徴
- 世界最大級のショートムービープラットフォームTikTokが提供
- 若年層に強いリーチ力
- アルゴリズムによる商品発見機能
Shopify連携
TikTok Shopは、Shopifyとの公式連携を提供しており、以下の機能が利用可能です。

- 商品カタログの同期
- 在庫管理の自動化
- 注文データの統合管理
- TikTok PixelによるトラッキングとRetargeting
適用シーン
- ファッション、コスメ、ライフスタイル商品
- インフルエンサーマーケティングと組み合わせた販売戦略
- Z世代・ミレニアル世代をターゲットとした商品
操作方法や設定については、以下の動画からもご覧いただけます。
2.17LIVE(HandsUP / イチナナショッピング)

特徴
- 日本最大級のライブ配信アプリ(ユーザー数5,000万以上)
- ライブコマースソリューション「HandsUP」で300社以上の導入実績
- 2023年7月から「イチナナショッピング」で配信視聴から購入・決済まで完結
適用シーン
- 中小企業から大手企業まで幅広い業種
- アジア市場への越境EC展開
- KOL(Key Opinion Leader)を活用したマーケティング
TikTok Shopと17LIVE(イチナナショッピング)の比較については、以下の記事からもご覧いただけます。
3.Instagram Live + Shop Now

※Instagramのライブショッピング動画サービスは2023年3月16日以降に終了しており、現在はライブ配信と商品タグを組み合わせた手法が主流となっております。
引用:https://creators.instagram.com/live
特徴
- いまや日本最大規模のユーザー数を誇るSNSの1つになり、人々の購買行動に大きな影響を与えているInstagram
- 参入ハードルが低い
- 既存のフォロワーを活用可能
適用シーン
- 既にInstagramでブランド構築している企業
- ビジュアル重視の商品(ファッション、インテリア、フード)
- インフルエンサーとのコラボレーション
4.YouTube Live

引用:https://www.youtube.com/intl/ALL_jp/howyoutubeworks/product-features/live/
特徴
- 世界最大の動画プラットフォーム
- 長時間の詳細な商品説明が可能
- チャンネル登録者との継続的な関係構築
適用シーン
- 教育的コンテンツと組み合わせた商品紹介
- 高単価商品の詳細説明
- チュートリアル形式での商品使用方法の紹介
5.楽天ライブショッピング(Rakuten LIVE)

引用:https://event.rakuten.co.jp/campaign/live-shopping/shop/
特徴
- 楽天市場に出店している5万を超える店舗が配信可能
- 楽天経済圏との連携
- 配信者への直接的な質問・コメント機能
適用シーン
- 楽天市場への既存出店者
- 楽天ポイントを活用した販促
- 日本国内市場重視の事業者
6.LIVEPARK STUDIO

特徴
- コメントやスタンプ、アンケート、クイズなどインタラクティブ機能で配信を盛り上げながら、直接ECサイトへの送客が可能
- 官公庁・自治体の地方創生事業への参画実績、系列を超えた日本全国の放送局とのコネクション
- 音楽ライブ、ファンミーティング、地域イベント、ライブコマース、IR、セミナー、社内行事など、エンタメでもビジネスでも活用可能
適用シーン
- 地方創生・地域活性化イベント
- BtoBの商品説明会・展示会
- 参加型の企業イベント・セミナー
7.ピースユーライブ(Peace You LIVE)

特徴
- 年間多くの商品を販売してるライバーが、日常的に配信をしており、売る力の強いライバーとのマッチング機会により、より売上が上がりやすい仕組み
- ライブ配信画面からそのまま商品の購入が可能で、他のアプリよりも格段に商品の購入を促しやすい仕組み
- 投げ銭型ライブとは違い、個人だけではなく商品にスポットが当たるのが特徴
適用シーン
- コスメ・美容商品の販売
- インフルエンサー・ライバーマーケティング
- 商品特化型ライブコマース戦略
Shopifyとの連携メリット
統合管理の実現
Shopifyを中心としたライブコマース戦略により、以下の統合管理が可能になります:
- 在庫管理: 複数プラットフォームの在庫を一元管理
- 注文処理: 全チャネルからの注文を統一システムで処理
- 顧客データ: 顧客行動データの一元化と分析
- 売上分析: プラットフォーム横断での売上分析
技術的な連携ポイント
- API連携: Shopify Admin APIを活用した自動化
- Webhook: リアルタイムデータ同期
- アプリエコシステム: 豊富なアプリによる機能拡張
- カスタマイズ性: 独自要件への対応
プラットフォーム選択の判断基準ターゲット顧客層
- Z世代・ミレニアル世代: TikTok Shop、Instagram Live、ピースユーライブ
- 幅広い年齢層: YouTube Live、LIVEPARK STUDIO
- 既存顧客基盤: 17LIVE、楽天
- B2B・企業向け: LIVEPARK STUDIO
商品特性
- ビジュアル重視: Instagram、TikTok、ピースユーライブ
- 詳細説明が必要: YouTube、17LIVE、LIVEPARK STUDIO
- 価格重視: 楽天
- 専門性の高い商品: LIVEPARK STUDIO
事業規模・リソース
- スタートアップ: Instagram、ピースユーライブ
- 中小企業: 17LIVE HandsUP、TikTok Shop、LIVEPARK STUDIO
- 大企業: 全プラットフォーム展開
- 地域事業者: LIVEPARK STUDIO
機能・技術要件
カスタマイズ性: 独自開発、LIVEPARK STUDIO
高度な分析機能: 17LIVE HandsUP
インタラクティブ機能: LIVEPARK STUDIO、ピースユーライブ
マルチチャネル連携: 楽天
成功のためのベストプラクティス
コンテンツ戦略
- プラットフォーム特性の理解: 各プラットフォームのユーザー行動に合わせたコンテンツ作成
- インタラクティブ性の重視: 視聴者とのリアルタイムコミュニケーション
- 定期配信: 視聴者との継続的な関係構築
技術面の準備
- 安定した配信環境: 高品質な映像・音声設備
- 在庫管理システム: リアルタイムでの在庫確認・更新
- 決済システム: スムーズな購入体験の提供
運営体制
- 専任スタッフ: ライブコマース専門チームの設置
- トレーニング: 配信スキルの向上
- 分析・改善: データに基づく継続的な改善
まとめ 〜今後のライブコマースとは〜
2025年のライブコマース市場は、TikTok Shopの参入により大きな転換点を迎えています。
成功の鍵は、自社のターゲット顧客と商品特性に最適なプラットフォームを選択し、Shopifyとの連携により効率的な運営体制を構築することです。
単一プラットフォームではなく、複数プラットフォームでの展開を通じて、より多くの顧客にリーチし、売上最大化を図ることが重要です。また、ライブコマースは単なる販売チャネルではなく、顧客との新しいコミュニケーション手段として捉え、ブランド価値向上にも活用していくことが求められます。
今後もライブコマース市場は急速に発展することが予想されるため、早期参入と継続的な改善により、競争優位性を確立していくことが成功への道筋となるでしょう。
対効果が見込めないこともあるので手動連携を行う方が経費を抑えることにつながります。
TikTok Shopやライブコマースを本格的に導入するにしてもそのノウハウや知見は誰にでも聞けるものではありません。
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