【ライブコマース導入】TikTok Shopと17LIVE(イチナナショッピング)の違いと活用方法とは?

なぜ今「TikTok Shop」と「17LIVE(イチナナショッピング)」が注目されているのか

ライブコマース市場は今、世界規模で急成長し、日本でも大きな変革期を迎えています。

スマートフォンとSNSの普及により、「動画を見ながら商品を購入する」スタイルが定着し、ここ1〜2年で企業や個人事業主の参入が急増。

中でも2024年後半から注目度を一気に高めているのが、爆発的な拡散力を持つ「TikTok Shop」と、固定ファンとの強固な関係性を武器にライブコマースを成長させてきた「17LIVE(イチナナショッピング)」です。

本記事では、Mikawayaに所属している現役ライバー(ライブ配信者)の声を交えながら、この2つのサービスの違いと活用法について詳しく解説していきます。

直近で注目度が高まっている「TikTok Shop」について詳細を知りたい!

すでにShopifyで運営している自社ブランドがあり、「TikTok Shop」でライブコマースすることが決まったので連携方法を知りたい!

そんな方はこちらの記事からお読みください!

操作方法や設定については、以下の動画からもご覧いただけます。


17LIVEが提供する「HandsUP」、TikTok Shop Partner(TSP)認定取得でライブコマース支援を強化!

〜TikTok Shopと連携し、ライブコマース市場での存在感を拡大〜

2025年8月7日、17LIVE株式会社は、自社のライブコマースソリューションHandsUP(ハンズアップ)の対応プラットフォームを、日本でサービスを開始したTikTok Shopに拡大したと発表しました。

プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000767.000030133.html

また、同時に、TikTok公式の支援パートナー制度 「TikTok Shop Partner(TSP)」 にも認定されました。

この認定は、「HandsUP」がTikTok Shopを活用したEC事業者支援において高い専門性と実績を持つことを示すものであり、今後のライブコマース市場での連携強化とサービス拡大が期待されています。

「HandsUP」は2019年11月にサービスを開始。

ツール提供だけではなく、導入~定着までのサポートを一気通貫で提供する伴走型ソリューションサービスとなっています。

TikTok Shopが切り開くライブコマースの新時代。今後のライブコマースの展開について、わかりやすく解説しますので最後までぜひご覧ください。


TikTok Shopと17LIVE(イチナナショッピング)の違い

まず、ライブコマースツールである「TikTok Shop」と「17LIVE(イチナナショッピング)」の違いについて解説します。

1.TikTok Shop

引用:https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/tiktok-shop-launch-japan

TikTok Shopは、世界最大級のショートムービープラットフォームTikTokが展開するEコマース機能です。

2021年から本格展開を開始し、ショートムービーとライブ配信の両方で商品販売が可能です。若年層を中心とした巨大なユーザーベースを活用したソーシャルコマースの代表格となっています。

2025年に日本でもサービスが開始され、注目が高まっています。

2.17LIVE(イチナナショッピング)

引用:https://jp.17.live/

17LIVE(イチナナショッピング)は、17LIVE株式会社が提供するEコマース機能で、台湾発のライブ配信プラットフォーム「17LIVE」を通じて配信・販売を行います。

世界5,000万以上のユーザーを持つ日本最大級のライブ配信プラットフォームであり、2019年からライブコマース事業を展開しています。

リアルタイムでのコミュニケーションを重視し、配信者とリスナーの密接な関係性構築を特徴としています。近年はライブコマース機能(イチナナショッピング)も強化し、配信中の商品販売にも対応しています。

ユーザー層・市場規模比較

項目17(イチナナショッピング)TikTok Shop
主要ユーザー層20-40代中心10-30代中心
利用シーンライブ配信視聴短時間エンターテイメント
ユーザー特性配信者との関係性重視トレンド・話題性重視

※記事公開時の情報となります

機能・特徴比較

項目17(イチナナショッピングTikTok Shop
配信機能・高品質なライブ配信に特化
・配信者とリスナーのリアルタイム交流機能が充実
・ギフティング機能による収益化
・プライベート配信やファンクラブ機能
・1ショートムービーとライブ配信の両対応
・AIアルゴリズムによる高精度なレコメンド
・バイラル性の高いコンテンツ拡散力
・エフェクトや編集機能の豊富さ
コマース機能・配信中の商品紹介/販売機能
・配信者の信頼関係を活用した販売
・限定商品やファン向け特典の提供
・比較的高単価商品の販売に適している
・動画内での商品タグ機能
・ワンクリック購入機能
・インフルエンサーマーケティングとの親和性
・大量販売/スケールアップに適している

TikTok Shopの活用方法

  • バイラル性を活かした商品訴求
    TikTok Shopはショート動画とライブ配信の両方を活用できるため、バイラル性の高いコンテンツで若年層にリーチしやすいのが特徴です。流行や話題性を意識した動画を投稿することで、短期間で多くのユーザーに商品を届けられます。
  • 動画内の商品タグ・ワンクリック購入で即時販売
    TikTok Shopでは、動画内で商品タグを付けることができ、ユーザーはその場でワンクリック購入が可能です。即時購入につながりやすく、スピード感のある販売戦略に適しています。
  • インフルエンサーとのコラボで認知拡大
    TikTokではインフルエンサーの影響力が大きく、人気クリエイターとのコラボを通じて商品認知を拡大できます。大量販売や新商品のテストマーケティングにも活用しやすい環境です。

TikTok Shopの活用のコツ・戦略

  • ターゲットに合わせてプラットフォームを選ぶ
    17LIVEは20〜40代、TikTok Shopは10〜30代中心とユーザー層が異なるため、自社商品のターゲットに応じて使い分けましょう。
  • 配信内容・時間帯・告知方法の最適化
    視聴者が参加しやすい時間帯に配信し、事前告知を行うことで視聴者数を最大化できます。
  • プラットフォーム併用も有効
    ターゲット層や商品特性に応じて、17LIVEとTikTok Shopを併用することで、より広い層へのアプローチが可能です。

17LIVE(イチナナショッピング)の活用方法

  • 高品質なライブ配信でファンコミュニティを作る
    17LIVEは、ライブ配信のクオリティが高く、配信者と視聴者がリアルタイムで交流できる機能が充実しています。ギフティング機能やコメントへの即時反応を活用することで、ファンとの信頼関係を深め、リピーターを増やすことが可能です。
  • 限定商品や特典で購入意欲を高める
    17LIVEでは、配信中に限定商品やファン向け特典を提供することで、視聴者の購入意欲を高めることができます。比較的高単価商品やブランド価値のある商品との相性が良く、購買単価の向上も期待できます。
  • 配信スケジュールやコミュニティ運営の工夫
    定期的な配信やファンクラブ機能を活用することで、視聴者が習慣的に配信をチェックする仕組みを作れます。これにより、ライブコマースでの安定した売上につなげやすくなります。

17LIVE(イチナナショッピング)活用のコツ・戦略

1. ファンコミュニティを「購買母体」として育てる

  • 新規獲得より既存ファンのLTV向上を重視
    →ライブコマースは一度購入した人のリピート率が高いので、配信中の交流で「常連」を作るのが近道。
  • ギフティング+購入連動キャンペーン
    →「○○円以上ギフトしてくれた方に限定割引コード」など、ギフティング文化と販売を組み合わせる。

2. 限定性と希少性で購買スイッチを押す

  • 「今だけ・配信だけ」戦略
    →配信中しか買えない数量限定や先行販売を設定。
  • ファンクラブ特典と紐付け
    →ファンクラブ会員だけがアクセスできる商品ページや割引クーポンを活用。
  • 高単価商品×ストーリーテリング
    →商品の背景や制作秘話をライブで語ることで、価格以上の価値を感じさせる。

3. 配信設計と習慣化

  • 曜日・時間の固定化
    →「毎週金曜20時は○○さんのライブコマース」という習慣を作る。
  • テーマ配信
    →「夏物クリアランス特集」「視聴者リクエスト商品紹介」など、毎回テーマを設定すると飽きられにくい。
  • 配信前告知→配信→配信後フォローの3ステップ運用
    →SNSやメルマガで事前告知、配信後に「購入リンク&アーカイブ案内」を送信。

4. 数字で戦略を改善する

  • ギフティング数・視聴者数・販売数の相関分析
    →どの演出や時間帯が売上に直結しているか把握。
  • 購入者の再来率をチェック
    →リピーター率が低ければ、特典やコミュニティ運営を見直す。

ポイントとしては、17LIVEはTikTok Shopと違い、「ライブ配信文化が強いプラットフォーム」なので、商品の即時販売よりもファンとの関係性強化を通じた継続購入を狙うのが戦略的です。


つまり、単発の「売る場」ではなく「育てる場」として活用する方が成果が出やすいです。

早速ライブコマースを導入しよう!必要な事前準備&配信当日の準備とは

「TikTok Shop」と「17LIVE(イチナナショッピング)」それぞれで必要なステップを解説します。

ライブコマースを成功させるには、「事前準備」と「配信当日の運用」の2つがカギになります。

■ 事前準備TikTok Shopの場合

ステップ1:アカウント準備

  • TikTokアプリをインストールし、ビジネスアカウントに切り替える
  • TikTok Shopへの出店申請を完了し、審査通過を確認

※【重要】 アカウントの登録には、本人確認や事業者情報の提出と、それに伴う審査が必要な場合があります。「明日から連携したい」と思ってもすぐに開始できない可能性もあるため、TikTok Shopの展開を決めたら、できるだけ早くこれらのアカウント作成・申請を済ませておくことを強くおすすめします。

ステップ2:商品登録

  • 商品名・価格・画像・説明文を登録
  • 在庫確認を行い、販売可能状態にする

ステップ3:配信計画の作成

  • ターゲット層に合わせた配信テーマや演出を準備
  • 配信日時、紹介商品、特典を決定

■ 事前準備:17LIVE(イチナナショッピング)の場合

ステップ1:ライバーアカウント設定

  • 17LIVEライバーアカウントを作成
  • 17LIVE公式ライブコマース機能への参加登録
  • 配信環境(スマホ・カメラ・マイク)を整備。

ステップ2:商品登録

  • 17LIVEの管理画面から紹介・販売商品を登録
  • ギフティングやファンクラブ特典を活用

ステップ3:告知準備

  • 配信日時やテーマを決定
  • SNSやコミュニティで事前告知

■配信当日の準備:TikTok Shopの場合

ステップ1:ライブ配信の開始

  • TikTokアプリで「+」→「ライブ」を選択
  • タイトルやサムネイルを設定

ステップ2:商品タグの設定

  • 配信画面の「商品タグ」アイコンをタップ
  • 配信で紹介する商品を選択
  • タグを見やすい位置に配置

ステップ3:配信中のポイント

  • 商品特徴を実演・デモンストレーションで紹介
  • コメントにリアルタイムで回答
  • 限定オファーや割引を告知

TikTokを開き、LIVE配信画面より「ビジネス」>「商品を追加」にてライブ中に販売したい商品の登録ができます。
商品追加以外にも、エフェクトやバーチャル背景の設定なども可能ですので、配信前に設定しましょう。

■配信当日の準備:17LIVE(イチナナショッピング)の場合

ステップ1:ライブ配信の開始

  • 配信開始をタップし、タイトル・サムネイル設定

ステップ2:商品タグ・ギフティング設定

  • 商品タグやギフティングを表示
  • ファンクラブ限定特典も提示

ステップ3:配信中のポイント

  • 視聴者コメントに応答しつつ商品を紹介
  • 商品実演やデモで購買意欲を促進
  • 配信終盤に割引や特典を提示

ライブコマースは「当日だけ頑張る」ではなく、事前準備8割・当日運営2割が成功の近道です。

特にTikTok Shopは拡散力、17LIVEはファン化力が強みなので、それぞれの特性を活かした準備を行いましょう。

ライブコマースの導入にあたり、失敗を避けるためのチェックリスト

TikTok Shop導入前の確認事項

□ ターゲット層の60%以上が30歳未満か
□ 商品単価が20,000円以下か
□ 在庫管理体制は整っているか
□ 動画制作リソースは確保できるか
□ トレンド変化に対応できる体制か

17(イチナナショッピング)導入前の確認事項

□ ブランドストーリーが明確か
□ 長期的な関係構築を重視するか
□ 配信者との継続的な関係を築けるか
□ 高単価商品・サービスを扱うか
□ 既存顧客のロイヤリティ向上が目標か

「TikTok Shop」と「17(イチナナショッピング)」のまとめ

「TikTok Shop」と「17(イチナナショッピング)」は、それぞれ異なる強みを持つライブコマースプラットフォームです。

17は配信者とユーザーの深い関係性を基盤とした信頼性の高い販売環境を提供し、TikTok Shopは巨大なユーザーベースとバイラル性を活用した大規模な商品販売を可能にします。

企業がプラットフォームを選択する際は、ターゲット層、商品特性、マーケティング目標、予算規模などを総合的に検討し、自社の戦略に最適なプラットフォームを選択することが重要です。

また、両プラットフォームを併用し、それぞれの特性を活かした戦略的なアプローチも有効な選択肢となるでしょう。


本記事は2025年8月時点の情報に基づいて作成されています。各プラットフォームの機能や仕様は随時更新される可能性があります。

本記事の参考資料・公式ヘルプ


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